カメラ土谷です。 旭川市内の小学校で旭山動物園からニワトリを借り 飼育授業を行っている様子を取材しました。
ニワトリが初めて来た日、臆することなく体を撫でる子、 半泣きになりながら近寄る事も出来なかった子、 初めての生きる命に触れる姿は様々でした。
その授業が終わったと、ある男の子が飼育係さんにそっと… 「ニワトリを学校で飼いたい」と懇願しました。 飼育係さんは「校長先生にお願いしてごらん」とアドバイス。
その願いは見事に叶い、 9日間限定でみんなでお世話することになりました。
学校のある日は交代しながら毎日お世話。 もちろん学校が休みの日も登校してお世話。
そして最終日、学年みんなでニワトリをお世話し、 飼育員さんが乗ってきた車へニワトリたちを 乗せて行きます。
「バイバーーーーイ!」 「またなぁ!!!」
ちょっとふざけてるのか?と 思うくらい威勢のいいお別れの挨拶。 車は学校の門を過ぎて行きます。 子供たちは普段通り教室に戻りました。
そんな中、ある男の子が教室に戻ると 鉛筆も持てないくらい号泣をしていました。 落ち着いてからじっくり話を聞いてみると 「ニワトリを飼いたい」とカメラに向かって 話してくれた男の子だったのです。
どうやらもっとお世話をしたかったらしく、 寂しさと悔しさが込み上げたのかもしれません。
「また動物園に行ったら会えるからみんなで行こうや!」 そんな言葉を掛けるのが精一杯でした。
この9日間の飼育は映像企画としてまとめます。 本当に色々なドラマがありました。
いつかその子がニワトリが再会して 笑顔を見せてくれる姿をカメラで収めたい。 ちょっとだけ見守った大人の夢だったりします。
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